山田太一氏を占う
『脳出血で事実上の断筆宣言』
昨日8月17日のニュースを見て動揺しました。
今年1月自宅を出たところで倒れ、意識不明のまま搬送され6月に退院されたそうです。とにかくご無事でほっといたしました。
山田太一 先生 1934年6月6日生まれ
戊 庚 甲
申 午 戌
戊 己 辛
寅卯天中殺 244
大運 戊寅
水不足です。
必然的に血液が濃い状態になります。循環器系のトラブルです。
私は山田太一のドラマを見て育った世代です。
『ふぞろいの林檎たち』はもちろんのこと、『深夜にようこそ』、『高原へいらっしゃい』・・・TVドラマも小説もほぼ全ての作品に夢中になりました。
特に私の人生哲学を根底から覆したのが、
『早春スケッチブック』(1983年1月フジテレビ、山崎努主演)ドラマでした。当時、中学生だった私は頭をいきなり鈍器で殴られるような衝撃を受けたことを覚えています。
物語は、「主人公のカメラマン(山崎努)が悪性腫瘍にかかり、余命いくばくもない状況に直面します。死を目前にし、生きること!を激しい言葉と生きざまで描いたものでした。」
「おまえら骨の髄までありきたりだーー!!」と叫ぶ声に身震いしました。
当時、私も受験戦争という中で死んだように生きていたのですが、
自由に生きる!ことが許されることに気付きました。
世間の束縛を嫌い、自分にとっての生きる価値を考え続けました。
気づけば、哲学に生きる世界を求め、いかに生きるべきかを模索し、
やがて算命学に出会い、大学で哲学の講師をするに至りました。
人生とは因果のもので、私が住んでいるこの川崎市の溝の口という町に、
実は、山田太一先生も住んでいるのです。
溝の口の文教堂で何度かお目にしておりましたが、恐れ多く喋りかけるには至りませんでした。
しかし、 4年ほど前、溝の口の丸井のホールにて山田太一先生が講演を開かれることを知りました。さっそく私は事務所を閉め、最前列の正面で話を聞くことができました。一所懸命メモを取りました。
”事実上の断筆、、”
いつまでも先人に頼ってはいけない。
私の残りの人生をどう責任を果たすかと言うことを強く考えるばかりです。
思えば、私が中学生の頃に出会った『早春スケッチブック』は、
当時の先生と30歳差です。
私が今教えている学生も18歳ですから30歳差です。
当時の先生がおっしゃった強烈な生き様を、私はできているのか?と自分に問いながら、
私も人生を次世代の若者たちに伝える存在にならなければいけないとおこがましくも強く感じるのです。
図らずも、
同じこの川崎の溝の口の空間に存在している奇跡の
偶然を感じて。
伽鳳
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