占い師☆伽鳳(かほう)

愛すべき坂東三津五郎


坂東三津五郎さん 写真特集:時事ドットコム

愛すべき坂東三津五郎

逝く…

 

衝撃です…

 

『うぬぼれ刑事』(脚本・宮藤官九郎)の
栗橋教授です。

三津五郎さんにしかできない、役でした。

 

歌舞伎役者、坂東三津五郎を見ずしてこういう時を迎えるとは…

 

やっぱり、歌舞伎座は壊すべきではなかった。

 

三津五郎さん
わずか、59年の人生です。

 

富十郎
芝かん
雀右衛門
勘三郎
団十郎
そして三津五郎

 

福助も確か、頭の病で休養中。

 

あと何人が・・・。いたたまれない。

 

思い返せば、2010年5月に歌舞伎座が閉鎖されました。
太平洋戦争でも戦火を逃れて残ったほど、人の気が込められた建造物でした。
その寝食を過ごした歌舞伎役者たちの“家”を取り壊してしたことは、各界の大誤算でした。

 

家相という学問があります。
”家屋は単なる物ではない”

住まいは人の体に同化し、運命に大きな影響を及ぼす、と。

 

取り壊した後に、これだけの歌舞伎役者が亡くなりました。
海老蔵の事件も取り壊し以降に起こったものです。
取壊し中の現場では、絶えず事故が発生し何人も工事中での不幸がありました。
あたかも『壊してはいけない!壊しては・・・』と、先人が叫んでいるかのように。

 

目線を変えれば、

政府は、明治に入り 「文明開化」、「富国強兵」、「脱亜入欧」の名の下に、古い思想や迷信的な慣習を一掃しようと試みました。ふと気付くと、現実至上主義というお金、物がこの世の正義であるかのようになりました。
豊かさは、確かに時代の流れではあるのでしょう。

しかし、これはもしかすると、古来から育んだ日本人の良き風土、風習、ならわしを、事実上、根底から否定したことにならなかったのか?
この時代から始まった、馴染みのないハイカラな文化と発想の転換は、日本の目に見えない文化の流れや、時代の歪みとして、今の時代にも影響を及ぼしているのではなかろうか。
(考えてみると、先の時代の戦争というものは、そもそも”お金、もの”の欲の最たるものでしょう)

 

目に見えるものが“この世のすべて”と、言うのであれば、
目に見えない伝統や文化、代々受継いだ老舗も、そして、

人の心も、思いも、気持ちも、気力も、愛、知性は、無用のものです。
この世の行く先は、なんと味気なく、なんと薄いものなのでしょうか。

日本という国の最先端の技術力を持って考えると、歌舞伎座の保存、維持には、

選択の余地があったのかもしれません。
事情はあれど、”歌舞伎座を取り壊す決断”は、本当に正しかったのだろうか。

 

改めて、故人のご冥福をお祈りいたします。

 

伽鳳

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